= DNS/浸透/浸透しない = <> 時間がかかる操作をすることはないとは言い切れないが、 多くは操作のミスだろう。 どういう状況なのかを説明してもらえないので、 子供を相手にしたつもりで、推理してみる。 多くの子供はブラウザー(あるいはスマホの画面)で見たものが 古い内容だと言っているに過ぎない。 webサーバーの引越の場合を考えてみる。 == ありそうな間違い == 一番ありそうなことはなんらかのレコード設定の間違いだ。でもこれは論外です。 ゾーン設定を確認する方法を勉強してもらうしかない。(digコマンドなど) よくありそうなのは、これだ。 1. A レコードの変更だけではないこと。 NSレコードも変更(多くは委譲の変更)している。 問題なのは移転元のゾーンではもとのwebサーバーを指していることだ。 委譲レコードのTTLは1時間くらいから7日まである。 委譲の変更が機能するには最悪は1週間かかる。(そういうTLDもある。) 古いゾーンのレコードが参照されうる。 == 問題の原因 == webサイトを動かすことにしか目が向いていない。 なにがまずいかの説明は簡単ではない。 DNSの(分散管理の)仕組みを理解する必要があるから。 -- ToshinoriMaeno <> == 新規ドメイン名 == つぎにありそうなのは、作りたての場合でネガティブキャッシングが関係している場合だ。 リゾルバーの実装、設定に依存するので、部外者は調べるのは無理。 多くの場合はRFCで推奨されている15分くらい待てばいい。 == 管理業者の問題 == その次に考えられるのは、 ゾーン管理画面で設定した内容が、実際のゾーンに反映されるのに時間を要する場合だ。 通常なら10分くらいもあればいいはずだが、業者によっては時間単位、いや日単位で待つこともあった。 == その他 == これら以外にもあるかもしれないが、あったとしても、DNS初心者が出会うものではないだろう。 slave サーバーによるゾーン転送の失敗; -- ToshinoriMaeno <> == 設定を確認しよう == dig なら +norec オプションを指定して、自ドメインの権威サーバーに問い合わせてみよう。 その返答が正しければ、第一歩は踏み出せている。 ただし、digで否定返答が返ってきたら、ネガティブキャッシングにも気をつける必要がある。 -- ToshinoriMaeno <>