1. DNS/浸透/浸透しない
時間がかかる操作をすることはないとは言い切れないが、 多くは操作のミスだろう。
どういう状況なのかを説明してもらえないので、 子供を相手にしたつもりで、推理してみる。
多くの子供はブラウザー(あるいはスマホの画面)で見たものが 古い内容だと言っているに過ぎない。
webサーバーの引越の場合を考えてみる。
1.1. ありそうな間違い
一番ありそうなことはなんらかのレコード設定の間違いだ。でもこれは論外です。
- ゾーン設定を確認する方法を勉強してもらうしかない。(digコマンドなど)
よくありそうなのは、これだ。
- A レコードの変更だけではないこと。 NSレコードも変更(多くは委譲の変更)している。
問題なのは移転元のゾーンではもとのwebサーバーを指していることだ。
委譲レコードのTTLは1時間くらいから7日まである。
- 委譲の変更が機能するには最悪は1週間かかる。(そういうTLDもある。)
- 古いゾーンのレコードが参照されうる。
1.2. 問題の原因
webサイトを動かすことにしか目が向いていない。
なにがまずいかの説明は簡単ではない。
- DNSの(分散管理の)仕組みを理解する必要があるから。
-- ToshinoriMaeno 2019-11-15 23:43:15
1.3. 新規ドメイン名
つぎにありそうなのは、作りたての場合でネガティブキャッシングが関係している場合だ。
- リゾルバーの実装、設定に依存するので、部外者は調べるのは無理。
- 多くの場合はRFCで推奨されている15分くらい待てばいい。
1.4. 管理業者の問題
- その次に考えられるのは、
- ゾーン管理画面で設定した内容が、実際のゾーンに反映されるのに時間を要する場合だ。
- 通常なら10分くらいもあればいいはずだが、業者によっては時間単位、いや日単位で待つこともあった。
1.5. その他
これら以外にもあるかもしれないが、あったとしても、DNS初心者が出会うものではないだろう。
- slave サーバーによるゾーン転送の失敗;
-- ToshinoriMaeno 2019-11-16 00:05:00
1.6. 設定を確認しよう
dig なら +norec オプションを指定して、自ドメインの権威サーバーに問い合わせてみよう。
- その返答が正しければ、第一歩は踏み出せている。
ただし、digで否定返答が返ってきたら、ネガティブキャッシングにも気をつける必要がある。 -- ToshinoriMaeno 2019-11-16 00:56:14